陸上 田中希実 トップアスリート目指す選手 みずから発掘へ

来年のパリオリンピックで活躍が期待されている、陸上の日本女子中距離のエース、田中希実選手が、トップアスリートを目指す次世代の選手をみずから発掘し、アドバイスや練習を行う取り組みを始めることになりました。

田中選手はおととしの東京オリンピック陸上の女子1500メートルで日本記録を更新し、この種目で日本選手初の8位入賞を果たした、日本の女子中距離のエースです。

田中選手は自身のSNSで、トップアスリートを目指す次世代の選手をみずから発掘し、自身の経験を伝えて一緒に練習する取り組みを始めることを明らかにしました。

「NON STOP PROJECT」と名付けられ、トップアスリートを目指す中学生から大学生の女性選手を対象に、8月1日から希望者を募ります。

応募者には、実技面だけでなく、田中選手が面談をするなどして選考が行われ、最大で6人が選ばれるということです。

選ばれた選手は、田中選手がことし12月以降に国内で行う合宿に招待され、2泊3日の日程で一緒に練習するということです。

田中選手は「矢印を自分だけに向けるのではなく、世代やチームの枠組みを超えて共に高め合いながらノンストップでチャレンジし続けることが、新たな歴史を刻むことにつながり、私自身が前に進む勇気にもなると思った」としています。