フェンシング 世界選手権 男子フルーレ団体で日本が初優勝

イタリアで行われているフェンシングの世界選手権は30日、男子フルーレ団体が行われ、日本は決勝で中国を破り初優勝を果たしました。

世界選手権の団体種目で日本が優勝するのは初めてです。

来年のパリオリンピックの予選を兼ねてイタリアのミラノで行われているフェンシングの世界選手権は、大会最終日となる30日、男子フルーレと女子サーブルの団体が行われました。

このうち、男子フルーレに日本は今大会の個人で銅メダルを獲得した松山恭助選手と東京オリンピック代表の敷根崇裕選手、それに去年の世界ジュニア選手権を制した飯村一輝選手と鈴村健太選手の4人で臨みました。

団体戦は9試合を戦って先に45点を取ったチームか、合計ポイントの多いチームが勝ちとなります。

世界ランキング3位の日本は準々決勝で韓国に45対41で勝って、準決勝では香港に45対35で勝利し、決勝に進みました。

決勝の相手は準決勝で世界1位のアメリカを下した世界12位の中国で、日本は第1試合で敷根選手が0対5とリードを許したものの、第2試合では飯村選手が抜群のスピードを生かした攻撃で9対10と1点差まで巻き返し、第3試合の松山選手で15対14と逆転しました。

その後は落ち着いた試合運びでリードを広げ、最終の第9試合では敷根選手が5連続ポイントを奪い45対35で勝って初優勝を果たしました。

世界選手権の団体種目で日本が優勝するのは史上初めての快挙です。

また、世界選手権の男子フルーレ団体でのメダル獲得は太田雄貴さんらを擁して銅メダルを獲得した2010年大会以来、13年ぶりです。