【詳細】ロシア ウクライナに軍事侵攻(31日の動き)

ロシアによるウクライナに対する軍事侵攻が続いています。

ウクライナの各地でロシア軍とウクライナ軍が戦闘を続けていて、大勢の市民が国外へ避難しています。戦闘の状況や関係各国の外交など、ウクライナ情勢をめぐる31日(日本時間)の動きを随時更新でお伝えします。

(日本とウクライナ、ロシアのモスクワとは6時間の時差があります)

ウクライナ軍 反転攻勢の成果強調

ウクライナ軍は南部などで反転攻勢を続け、成果が出ていると強調しています。

また、戦況を分析するイギリス国防省はロシアではより多くの国民を軍事侵攻に派遣できる法整備が進められているなどと指摘し、激しい戦闘が続くことが予想されます。

ロシア前大統領 ウクライナの反転攻勢を核戦力ちらつかせ威嚇

ロシアの前の大統領で、安全保障会議のメドベージェフ副議長は30日、NATO=北大西洋条約機構の支援を受けたウクライナの反転攻勢が成功したとすれば「核兵器を使用せざるを得なくなる。それ以外に道はない」とSNSに投稿しました。

メドベージェフ氏は強硬派として知られ、これまでも核戦力をちらつかせて欧米やウクライナへの威嚇を繰り返しています。

7月5日に国営タス通信が伝えたインタビューでは「どんな戦争でも早期に終結させることができる。平和条約を締結するか、または、1945年にアメリカが広島と長崎に対して核兵器を使用したようにするかだ」などと述べていました。

ゼレンスキー大統領「戦争は徐々にロシアの領土に戻りつつある」

ゼレンスキー大統領は30日に公開した動画で「ウクライナは強くなっている。戦争は徐々にロシアの領土、つまり、象徴的な中心地や軍事基地に戻りつつある」と述べました。

その一方で「ロシアのテロリストはこの冬もウクライナのエネルギー部門や重要施設を攻撃する可能性がある」と述べ、軍事侵攻が長期化する中、ロシア軍がこの冬に再び電力インフラへの攻撃を仕掛けてくる可能性があるという認識を示しました。

ウクライナ北東部にミサイル攻撃 教育施設が被害 2人死亡

ウクライナ軍が東部や南部で反転攻勢を続ける中、南部ザポリージャでは29日、ロシア軍によるミサイル攻撃で男女2人が死亡したと、地元当局がSNSで明らかにしました。

29日には、北東部スムイでもミサイル攻撃があり、ウクライナのゼレンスキー大統領は30日、教育施設が被害を受けて2人が死亡、およそ20人がけがをしたとSNSに投稿し、ロシアを強く非難しました。