台湾 国民党の総統候補 侯友宜氏 きょうから来日 日本重視示す

来年1月の台湾総統選挙に最大野党・国民党から立候補を予定している侯友宜氏が31日から日本を訪問し、国会議員との会談などを通じて日本重視の姿勢を示すことにしています。

侯友宜氏は台湾で有権者が最も多い新北市の現職の市長で、今月23日の国民党大会で、来年1月に投票が行われる総統選挙に立候補することが正式に決まりました。

日本には31日から2日まで滞在し、国会議員や窓口機関の日本台湾交流協会の関係者などと会談する予定です。

総統選挙で大きな争点の1つとなる中国との関係について、侯氏は「台湾独立」にも「一国二制度」にも反対するとしたうえで「台湾海峡両岸の交流を密にして衝突のリスクを下げる」と主張していて、こうした立場を日本側に直接説明し、理解を求めるものとみられます。

また、国民党の創始者・孫文にゆかりのある都内の施設を訪れるなど、一連の日程で党と日本の関係が深いとアピールし、自身も日本を重視していると示すことにしています。

総統選挙の立候補予定者としては、別の野党・民衆党の柯文哲氏も先月訪日していて、日本に親近感を持つ人が多い台湾の有権者を意識して「日本と良好な関係がもてる総統候補」というイメージづくりを競う形にもなっています。