ロシア国防省 モスクワで“ウクライナによる無人機攻撃”主張

ロシア国防省は30日、首都モスクワで無人機が市内の複合施設に墜落したと発表しました。モスクワでは7月24日にも無人機が飛来し、オフィスビルの一部が損壊するなどの被害が出ていて、ロシア側は警戒を強めています。

ロシア国防省は30日、日本時間の30日午前、「モスクワ市内の施設に対し無人機攻撃が仕掛けられた」とSNSで発表しました。

ウクライナによる攻撃だと主張したうえで、2機の無人機が市内にある複合施設の「モスクワシティ」に墜落したとしています。

ロイター通信が配信した映像では高層ビルの一角で建物の一部が損壊している様子がうつっていて近くにいたという女性は「爆発音がしたあと煙が立ちこめて何も見えなくなった。その上では火も見えた」と話していました。

モスクワのソビャーニン市長が、けが人はいないとSNSに投稿する一方、ロシア国営のタス通信は消防当局の話として1人がけがをしたと伝えています。

また、ロシア国防省は、別の無人機1機がモスクワ近郊に飛来し、上空で破壊したとしています。

モスクワでは7月24日、2機の無人機が飛来し、南部にあるオフィスビルに衝突して一部が損壊するなどの被害が出たほか、ことし5月にも複数の無人機が飛来し、市内の集合住宅で被害が出るなどしていて、ロシア側は警戒を強めています。