“高齢者に『施設に入れ』” 土地高騰で立ち退きめぐる相談会

住宅や土地を借りている人が、突然、家主などから、立ち退きを迫られるなど、住まいをめぐるトラブルに、弁護士が電話で無料で応じる相談会が開かれています。

この相談会は、土地の取り引きなどに詳しい弁護士などが、全国から無料で電話相談に応じています。

30日は、東京・多摩地域に住む50代の女性から、「5月に新しい地主になってから、近所に住む人たちが高圧的な態度で立ち退きを迫られている。高齢者のなかには、『施設に入れ』と脅されている人もいる」と相談が寄せられると、弁護士は、「近所の人たちと協力して対応し弁護士などの専門家に相談して下さい」とアドバイスしていました。

弁護士によりますと、首都圏や近畿など、土地が高騰している地域では、家主から、突然、立ち退きを迫られたり、裁判を申し立てられたりするトラブルが増えていますが、民事の問題だとして、泣き寝入りするケースが少なくないということです。

電話相談に対応した種田和敏弁護士は、「高圧的な態度を取ったり、相手をだましたりして、立ち退きを迫る案件が増えていると感じています。困ったら、とにかく弁護士などの専門家に相談して下さい」と話していました。