「朝鮮通信使」の木造船 長崎へ出航前にイベント 韓国 プサン

江戸時代に朝鮮半島から日本に派遣された使節団「朝鮮通信使」の木造船を復元した船が8月、長崎県に向かうのを前に、出航を祝うイベントが韓国南東部のプサン(釜山)で行われました。

朝鮮通信使は朝鮮王朝から日本に派遣された外交使節団で、江戸時代には12回にわたり日本を訪れました。

その往来に利用された木造船が韓国で2018年に復元され、今回初めて長崎県の対馬市に向かうことになりました。

かつて朝鮮通信使の出発地だった韓国南東部のプサンでは29日、復元された船の出航を祝うイベントが行われ、市民や関係者が出席しました。

イベントにはプサンに駐在する大塚剛総領事も出席し、「朝鮮通信使は両国が長い間よい関係だったことを象徴するものだ」と述べて、今回の日本訪問の重要性を強調しました。

この後、市民らが復元された船に乗り込み見学をしました。

市民の1人は「韓国と日本が朝鮮通信使のように、もっと行き来しながらともに発展していけたらいいと思います」と話していました。

復元された船は8月1日に対馬市に向かい、地元の祭りに参加する予定です。