来年秋の保険証廃止方針 週明けにも協議し対応判断 岸田首相

来年秋に今の健康保険証を廃止する政府の方針をめぐり、廃止時期の延期を含めた見直しを求める声が出ているなか、岸田総理大臣は対応が決まれば記者会見を開いて説明する意向を明らかにしました。
週明けにも関係閣僚とも協議して判断する見通しです。

来年秋に今の健康保険証を廃止してマイナンバーカードと一体化させる政府の方針をめぐっては、誤って他人の情報が登録されるなど相次ぐトラブルを受けて、与野党双方から見直しを求める声が出ています。

28日も立憲民主党の泉代表が「国民の大勢は期限ありきではないという思いだ」として、保険証を廃止する時期の延期を重ねて政府に要求しました。

こうしたなか、岸田総理大臣は28日、記者団から廃止時期の延期の可能性を問われ、「関係者の意見を聞きながら対応を考えていきたい」と述べた上で、対応が決まれば記者会見を開いて説明する意向を明らかにしました。

来年秋に保険証を廃止する方針には政府内にも時期を延期すべきとの意見がある一方、先月の法改正で決めたばかりで、延期はかえって混乱を招くなどとして慎重論もあり、岸田総理大臣は週明けにも関係閣僚とも協議して判断する見通しです。