水泳 世選選手権 渡辺一平が男子200平泳ぎで6位 池江が決勝へ

福岡市で開かれている水泳の世界選手権、競泳の男子200メートル平泳ぎの決勝が行われ、渡辺一平選手は2分8秒78のタイムで6位でした。

福岡市で開かれている水泳の世界選手権は大会15日目、競泳の男子200メートル平泳ぎの決勝が行われ、この種目の元世界記録保持者、渡辺選手が出場しました。

渡辺選手はスタートから力強い泳ぎを見せ、世界記録を上回るペースで前半、2位で折り返しました。

しかし、後半は失速し、徐々に順位を下げて2分8秒78のタイムで6位でした。

金メダルは2分5秒48のタイムで世界新記録をマークした中国の覃海洋選手、銀メダルはオーストラリアのアイザック・スタブルティ クック選手、銅メダルはアメリカのマット・ファロン選手でした。

また、男子200メートル背泳ぎの決勝では、※ヤナ川大樹選手が1分58秒75のタイムで8位でした。

このほか、男子100メートルバタフライの準決勝では松元克央選手が51秒16のタイムで全体の7位で決勝に進みました。

オリンピック種目ではない女子50メートルバタフライの準決勝では、池江璃花子選手が25秒72のタイムで全体の5位に入り、6年ぶりの世界選手権で決勝に進んだ一方、相馬あい選手は15位で決勝に進めませんでした。

女子200メートル背泳ぎの準決勝では白井璃緒選手が全体の14位で決勝に進めませんでした。

※ヤナは「柳」の「卯」の左側が「夕」

渡辺一平「詰めの甘さを痛感した」

男子200メートル平泳ぎの決勝で6位となった渡辺一平選手はレース後、「きのうの準決勝で思い描いた泳ぎができず、平泳ぎの難しさを痛感しながらの1日だったが、その中で、きょうできる最大のパフォーマンスができたと思う」と振り返りました。

また、平泳ぎで50メートルと100メートルに続き、28日の200メートルでも金メダルを獲得した中国の覃海洋選手について、「同じアジアの選手が世界記録を更新して3冠を達成した姿を見ると、自分自身の詰めの甘さを痛感した。自分よりも圧倒的にレース数が多い中での3冠なので、地力はもっと離されていると思う」と悔しそうな表情で話しました。

そのうえで、今後に向けて「今やれることは精いっぱい全部やってきてこういった結果なので、今後どういう練習をすべきか考えないといけない」と話していました。

※ヤナ川大樹「自分の弱さを感じた」

男子200メートル背泳ぎの決勝で8位となった※ヤナ川大樹選手はレース後、「体力がきつい中だったが、決勝をベストタイムで泳ぎたかった。『絶対やってやろう』という気持ちはあったので、もう少し頑張りたかった」と涙を浮かべながら話しました。

また、「全体的に気持ちの面できつかったりすると心が折れてしまう自分の弱さをレース中でも感じた。練習が全然足りていないなと感じた」と初めての世界選手権を振り返りました。

そのうえで、来年のパリオリンピックに向けて「国内で自分よりもベストタイムが速い選手がたくさんいるので、何が何でも、パリでまた予選から決勝まで3本泳げるように頑張りたい」と気持ちを新たにしていました。

※ヤナは「柳」の「卯」の左側が「夕」

池江璃花子「決勝に残れて素直にうれしい」

女子50メートルバタフライで決勝に進んだ池江璃花子選手はレース後、「この日のために頑張ってきた。ここで決勝に残らなかったら自分が世界に戻ってきたことを証明できないと思っていたので、決勝に残れたことは素直にうれしい」と充実した表情で話しました。

準決勝のレースについては「予選よりも歓声もすごく大きく、自分に注目しているなという気持ちもあり、うれしい反面、結果を出さないといけないという気持ちにもなっていたが、歓声はすごく心地よかった」と振り返りました。

そして、29日の決勝に向けては「決勝に残るという第1段階はクリアできたので、先を見据えて、国際大会の決勝の舞台を経験することで次に生かせるようなレースをしたい」と意気込みを話しました。