6月 米個人消費支出物価指数 大きく下落 インフレ鈍化傾向示す

アメリカの先月のPCE=個人消費支出の物価指数は、上昇率が3.0%と前の月の水準を大きく下回りました。インフレの鈍化傾向を示す形となっていて、中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会の政策判断に与える影響が注目されます。

アメリカ商務省が28日に発表した先月のPCE=個人消費支出の物価指数は、前の年の同じ月と比べて3.0%の上昇となりました。

上昇率は前の月・5月の3.8%を大きく下回り、2021年3月以来、2年3か月ぶりの低い水準となりました。

また、価格変動の大きいエネルギーと食品を除いた指数も4.1%の上昇と、5月の4.6%から伸びが縮小し、インフレの鈍化傾向を示す形となりました。

FRBは25日と26日、金融政策を決める会合を開き、0.25%の利上げを決定しましたが、パウエル議長は追加の利上げに踏み切るかどうかは経済指標しだいだという考えを強調しています。

今回のPCEが今後のFRBの政策判断に与える影響が注目されます。