アサヒグループジャパン 傘下の「なだ万」とビール園売却検討

アサヒビールなどを運営するアサヒグループジャパンが、外食事業から撤退する方針を固めたことが分かりました。傘下に持つ日本料理店の「なだ万」と、全国のビール園を運営する会社の売却を検討しています。

アサヒビールなどを運営するアサヒグループジャパンは、傘下の▽日本料理店「なだ万」と、▽全国の工場のビール園などを運営する「アサヒフードクリエイト」を売却することを検討しています。

「なだ万」はアサヒが2014年に買収し、国内と海外合わせて77か所の店舗があります。

「アサヒビール園」は一部は工場に併設しているレストランで、全国6か所で運営され、このうち2か所はすでに閉鎖を発表しています。

撤退の方針を決めた背景には、原材料価格の高騰や人件費の上昇、それに、コロナ禍によって外食の機会が減少するなど事業環境の悪化があるものとみられます。

売却が実現した場合、アサヒは外食事業から完全に撤退することになり、主力の酒類をはじめ飲料と食品の事業に集中するとしています。