ビッグモーター 金融庁が損保大手3社などに報告求める命令へ

中古車販売店「ビッグモーター」の保険金の不正請求問題をめぐって金融庁は、会社に出向者を出していた損害保険大手3社などに対して、週明けにも保険業法に基づいて取り引きの実態など詳細の報告を求める命令を出す方針を固めました。

「ビッグモーター」は、故意に車を傷つけるなどして自動車保険の保険金を不正に請求したことが分かっています。

関係者によりますと、金融庁はビッグモーターと保険代理店契約を結んでいた損保各社に対して、週明けにも保険業法に基づいて取り引きの実態や契約者保護の観点から問題がなかったかなどについて報告を求める命令を出す方針を固めました。

このうち、「損害保険ジャパン」と、「東京海上日動火災保険」「三井住友海上火災保険」の大手3社は、かつてビッグモーターに複数の出向者を出していて、金融庁は、出向者の役割や不正に関与していなかったかについても報告を求めるとみられます。

金融庁は、事実関係を確認し、不正が明らかになれば厳しく対処する方針です。