6月 熱中症で病院搬送 7200人余 過去2番目多さ 半数余が高齢者

先月1か月間に熱中症で病院に運ばれた人は7200人余りと、統計を取り始めた2010年以降、2番目に多かったことが総務省消防庁のまとめで分かりました。全体の半数余りを65歳以上の高齢者が占めていて、総務省消防庁は対策の徹底を呼びかけています。

先月は、東日本や西日本を中心に高気圧に覆われ、晴れて気温が上がる日が多く、上旬や中旬には各地で真夏日となって7月並みの気温となったほか、下旬には東日本で猛暑となるなどして、熱中症やその疑いで搬送される人が相次ぎました。

総務省消防庁のまとめによりますと、全国で先月1か月間に熱中症で病院に運ばれたのは合わせて7235人で、6月としては統計を取り始めた2010年以降、去年に次いで2番目に多くなりました。

このうち、
▽死亡したのは2人で、
▽入院が必要な「重症」や「中等症」が合わせて2279人、
▽「軽症」が4911人でした。

また年齢別では、
▽65歳以上の高齢者が3864人と全体の半数余りを占めたほか、
▽18歳以上65歳未満が2244人、
▽7歳以上18歳未満が1020人、
▽0歳から7歳未満が107人でした。

都道府県別では、
▽東京都が655人と最も多く、
次いで、
▽埼玉県が488人、
▽大阪府が456人、
▽愛知県が404人などとなっています。

また、熱中症の発生場所は、
▽住居が2567人と最も多く、
次いで、
▽道路が1328人、
▽屋外の競技場や駐車場が953人などとなっています。

総務省消防庁は「先月下旬から全国的に気温が上がり、熱中症の搬送者も増えて過去2番目の多さになったと考えられる。エアコンや扇風機をためらわずに使用し、こまめに水分補給を行って屋外では帽子をかぶるなど、引き続き対策をしてほしい」と呼びかけています。