東芝 TOB開始 8月中になる見通し明らかに

東芝は、経営の混乱の解消を目指して株式を非上場化するため、今月下旬に予定していたTOB=株式の公開買い付けの開始が来月、8月中になる見通しを明らかにしました。海外での競争法の審査などが長引いているためとしています。

東芝は、アクティビストと呼ばれる海外の投資ファンドを事実上、排除する目的で株式の非上場化を目指し、投資ファンドの日本産業パートナーズがTOB=株式の公開買い付けを行う提案を受け入れています。

ファンド側によりますと、当初、今月下旬をめどとしていた開始時期が来月、8月中になる見通しになったということです。

延期の理由については、17か国で行われる日本の独占禁止法にあたる競争法の審査や、13か国で行われる外国企業による投資についての調査が長引いているためとしています。

東芝は「手続き上の問題でTOBそのものへの影響はないと見込んでいる」としています。