航空自衛隊と仏航空宇宙軍 共同訓練で戦闘機の展示飛行 埼玉

航空自衛隊と日本国内で初めて共同訓練を行っているフランス航空宇宙軍が、28日に埼玉県の上空で主力戦闘機を披露する展示飛行を行い、フランス航空宇宙軍のトップは、インド太平洋地域の安定のため、日本との協力を深めていく考えを示しました。

フランス航空宇宙軍は、航空自衛隊と26日から29日にかけて、宮崎県の新田原基地などで共同訓練を行っています。

28日は、埼玉県の所沢航空記念公園で、両国の戦闘機などが参加して協力関係をアピールする展示飛行が行われました。

これに先立ち、フランス航空宇宙軍トップのステファン・ミル参謀長があいさつし、「インド太平洋地域で大国の競合から生まれる緊張をとても懸念している」と述べ、地域の安定のため、日本との協力を深めていく考えを示しました。

そして、公園の上空でフランスの主力戦闘機「ラファール」2機や、航空自衛隊のF15戦闘機などが順番に飛来し、多くの見物客が拍手を送っていました。

フランス航空宇宙軍によりますと、今回、南太平洋のフランス領、ニューカレドニアなどでも訓練を行っていて、本土から離れた地域に部隊を迅速に派遣する能力を高めるねらいもあるということです。

訓練を指揮するマルク・ルブイユ准将は「インド太平洋地域には、およそ200万人のフランス人が暮らしていて、私たちには彼らを守る任務がある」と強調しました。