ロシアへの制裁強化 中古車など約750品目輸出禁止へ 政府

ウクライナ侵攻を続けるロシアへの制裁を強化するため、政府は28日、中古車を含む自動車や光学機器など、新たにおよそ750品目の輸出を禁止する措置を閣議決定しました。

新たに輸出が禁止されるのは、自動車や光学機器などおよそ750品目にのぼる幅広い製品で、8月9日から施行されます。

このうち、自動車の分野では
▽排気量が1900CCを超えるガソリン車やディーゼル車をはじめ
▽ハイブリッド車や電気自動車
▽大型車のタイヤなどの自動車関連の部品が対象となります。

ロシアによるウクライナ侵攻を受けて、政府はすでにトラックや高級車などの輸出を禁止していますが、今回の追加制裁には、ロシアで人気の高い日本の中古車も含まれることになり、一部の小型車を除けば、乗用車の多くが輸出できなくなります。

ことし5月のG7広島サミットでは、ロシアに対する制裁の継続や強化で各国が一致しました。

その後、アメリカやEU=ヨーロッパ連合は、乗用車の禁輸措置の強化に動いていて、日本も足並みをそろえた形です。

西村経済産業大臣は、28日の閣議のあとの会見で「今後もウクライナをめぐる情勢を注視しながら国際社会などと連携して輸出の禁止措置の実施に万全を期したい」と述べました。