“リュウグウノツカイ”幼魚の姿を撮影 千葉 館山

今月、千葉県館山市の海で学生たちが珍しい深海魚、「リュウグウノツカイ」の幼魚を見つけ、その姿を動画に収めました。

「リュウグウノツカイ」は細長い銀色の体や長く伸びる赤い背びれなどが特徴の深海魚で、その神秘的な姿から「竜宮城からの使者」という意味の名前がつけられています。

撮影したのは、東京海洋大学大学院の三宅龍太さんで、今月18日の午前11時すぎ、館山市の海で授業のシュノーケリングをしていたところ、海面近くで泳ぐ「リュウグウノツカイ」の幼魚を見つけたということです。

体長は30センチほどで細長い銀色の体や長く伸びる赤い背びれを使って泳ぐ姿が確認できます。

深海魚の研究者で国立科学博物館の篠原現人 研究主幹は「ふだんは水深200メートルから1000メートルのところにいて、なかなか見ることはできずとても珍しい。えさを求めるなどしていて海流に流されて浅いところにいたのではないか」と話しています。

撮影した三宅さんは「貴重な姿を観察できて感動しました。『リュウグウノツカイ』は分かっていないことが多く、解明の一助になってほしい」として、東京海洋大学は生態を知るためにこの幼魚を保存したということです。