中国とインドネシアの首脳会談 新首都建設へ協力推進で一致

インドネシアのジョコ大統領は、訪問先の中国で習近平国家主席と会談し、両首脳はインドネシアの新しい首都の建設について協力を進めることで一致しました。

インドネシアのジョコ大統領は27日、中国内陸部の四川省成都を訪れ習近平国家主席と会談しました。

インドネシア大統領府によりますと、会談ではインドネシアが今後首都を現在のジャカルタからカリマンタン島の東部に移転させ、新首都「ヌサンタラ」の建設を進めることについて意見を交わしたということです。

この中でジョコ大統領は、新首都の建設において中国が戦略的パートナーであり続けることを望んでいると伝えたということです。

一方、中国外務省によりますと習主席は新首都の建設への支持を表明し、EV=電気自動車などの「新エネルギー車」やスマートシティといった分野で協力すると応じたということで、両首脳は協力を進めることで一致しました。

両国は、中国の巨大経済圏構想「一帯一路」の主要プロジェクトとなるインドネシアの高速鉄道の整備などを通じて経済協力を深めています。

インドネシア政府は、新首都についても中国からさらなる協力や投資を引き出したいねらいがあるとみられます。

一方、インドネシアの新首都の建設をめぐっては日本がインフラ整備の品質向上に向けた支援を始めているほか、韓国も浄水施設の建設などへの支援を表明していて今後各国の競争が激しくなりそうです。