米GDP 伸び率+2.4% 4期連続でプラスに 経済の底堅さ示す

アメリカのことし4月から先月までのGDP=国内総生産の伸び率は、年率に換算してプラス2.4%となり、4期連続のプラスとなりました。市場予想を上回り、経済の底堅さを示す内容となりました。

アメリカ商務省は27日、ことし4月から先月までのGDPの速報値を発表しました。

前の3か月と比べた実質の伸び率は、年率に換算してプラス2.4%でした。プラス成長は4期連続で伸び率は前の3か月のプラス2%から拡大し、1.8%程度を見込んでいた市場予想も上回りました。

内訳をみると企業の設備投資が7.7%、政府支出が2.6%、GDPのおよそ7割を占める個人消費は1.6%、それぞれ増加しました。

利上げの影響を受ける住宅投資はマイナス4.2%でしたが、去年2桁のマイナスが続いたことと比べるとその影響は和らぐ傾向にあります。

多くのエコノミストが去年の時点ではことし後半には景気後退入りすると予想していましたが、これを覆す形で経済の底堅さを示す内容となりました。

FRB=連邦準備制度理事会のパウエル議長も26日、記者会見で「景気後退を予想していない」という認識を示していました。

ただ、FRBはインフレを抑え込むために利上げを再開し、政策金利は22年ぶりの高い水準となっていて今後、企業活動や個人消費にどのような影響が及ぶのかが焦点となります。