台風通過のフィリピン 大雨で土砂崩れや浸水相次ぐ 5人死亡

大型の台風5号が通過したフィリピンでは大雨の影響で土砂崩れや浸水が相次ぎ、これまでに少なくとも5人が死亡しました。

フィリピンでは大型の台風5号が26日までに北部の離島を通過した影響で、各地で土砂崩れや浸水の被害が相次ぎました。

災害対策当局によりますと、全土でこれまでに少なくとも5人が死亡したほか、およそ2万人が公共の施設などに避難したということです。

このうち、ルソン島北部のベンゲット州では住宅が土砂の下敷きとなり、子ども3人を含む合わせて4人が死亡しました。

現地は、山岳地帯で斜面が多く、土砂崩れによって道路などが寸断されたということで、当局が被害状況の確認を急いでいます。

また、ルソン島北部では、川の氾濫や住宅地の浸水が各地で発生し、救助隊員が茶色く濁った水に腰までつかり、住民をボートに乗せ避難させていました。

台風5号はすでに南シナ海に抜けましたが、フィリピンの東の海上には別の熱帯低気圧が発生し、今後台風に発達する見通しで、フィリピン政府は被害が拡大するおそれがあるとして警戒を強めています。