神宮外苑再開発 新ラグビー場予定地の樹木移植 9月以降に開始

東京 新宿区などにまたがる明治神宮外苑の再開発で、事業者は新たなラグビー場の建設予定地にある樹木90本の移植をことし9月以降に始めることを明らかにしました。

東京 新宿区などにまたがる明治神宮外苑の再開発では、高さ3メートル以上の樹木1904本のうち、743本が伐採されるほか、256本が移植される計画で、ことし9月以降に神宮第二球場周辺では、およそ30本の伐採が始まることが明らかになっています。

こうした中、27日、再開発の環境への影響について話し合う都の審議会が開かれ、事業者は再来年から建設が始まるラグビー場の予定地にある90本について、同じくことし9月以降に移植を始めることを明らかにしました。

一部は、別の場所に仮で移植されますが、最終的にはすべての樹木を、神宮外苑内にすでにある緑地や新しくつくる樹林などに植え替える予定だということです。

審議会の中では、委員から「移植先の土壌は固くなっていると思うが適切か」という質問が出たのに対し、事業者は「重機などで土壌をかき混ぜ柔らかくする。移植は可能だと考えている」などと回答していました。

事業者は移植する樹木の健康状態について定期的に検査していくとしています。