東京 渋谷の地下街で浸水被害から逃れるための訓練行われる

全国で大雨による被害が相次ぐ中、都心の地下街で浸水被害から逃れるための訓練が東京 渋谷で行われました。

この訓練は、大雨で水が流れ込む危険性が高いとされる地下街にいた場合の避難方法を知ってもらおうと、東京都が企画しました。

渋谷駅付近の地下街で行われた訓練には、避難誘導などの役割を担う周辺の事業者や、都内に住む親子など合わせて60人ほどが参加しました。

参加者は、誘導されて地下街を進んだものの、スタート地点から最も近い出口は使わず、150メートルほど離れた出口から地上に出ていました。

これについて、都によりますと、都内の地下街では大雨が降るなどして水が流れ込むおそれがある場合、止水板を設置する出口を決めているため、通行できない出口があるということです。

訓練のあと、都の担当者は避難用の出口があらかじめ決まっているため、慌てて自分の判断で出口を目指さないことや、落ち着いて避難の指示に従うことなどを呼びかけていました。

東京都都市整備局 鯨岡史歩施設計画担当課長は、「地下街が張り巡らされている東京特有の災害と言える。今後も正しい避難の方法を呼びかけていきたい」と話していました。