自動車運搬船 オランダ沖で火災 1人死亡 愛媛の会社所有

オランダ沖を航行していた愛媛県の会社が所有する自動車運搬船で火災が起き、乗組員1人が死亡しました。

船を所有する愛媛県今治市の正栄汽船やロイター通信などによりますと、25日深夜、オランダの沖合を航行していた自動車運搬船で火災が発生しました。

船にはおよそ20人が乗っていましたが、この火災でインド国籍の男性1人が死亡したほか、複数のけが人が出ているということです。

オランダの沿岸警備隊などが消火活動にあたっていますが、難航しているということです。

26日に上空から撮影された映像では、船から白い煙がもくもくと上がり、消火活動が行われている様子が確認できます。

運搬船は、全長およそ200メートルで、ロイター通信は、自動車2800台あまりが積まれ、このうち25台ほどがEV=電気自動車だったと伝えています。

これまでのところ火災の原因は分かっていません。

火災が発生した現場の近くには、世界遺産に登録されている世界最大規模の干潟があり、環境への影響を懸念する声も出ていますが、正栄汽船はこれまでのところ油が流出したという情報はないとしています。