メタ 3か月決算 ネット広告収入が回復傾向で7期ぶり増益

アメリカのIT大手、メタの先月までの3か月間の決算は、インターネット広告収入が回復傾向にあることなどから最終利益が7期ぶりの増益となりました。

旧フェイスブックのメタは、26日、ことし4月から先月までの3か月間の決算を発表しました。

それによりますと、売り上げは、319億9900万ドル、日本円にしておよそ4兆4700億円で、前の年の同じ時期より11%増えました。

また、最終的な利益は、77億8800万ドル、日本円にしておよそ1兆900億円と16%増加し、増収増益となりました。

増益となるのは7期ぶりで、企業の広告需要が回復したり、SNSの利用者が増えたりしてネット広告収入が増加したこと、人員削減でコストの削減が進んだことなどが背景にあります。

一方、会社が力を入れているインターネット上の仮想空間、メタバースの開発には依然としてコストがかかり、利益を生み出す状況にはなっていません。

メタは、旧ツイッターのXに似た短文投稿のSNS、スレッズの提供を今月開始したばかりで、今後、会社の収益を支えるサービスの1つに育てることができるかが、焦点となっています。