ホタテ漁最盛期に合わせ 干し貝柱づくり 北海道 興部町

北海道のオホーツク海側の興部町では、特産のホタテ漁の最盛期に合わせ、干し貝柱づくりが盛んに行われています。

オホーツク海は全国有数のホタテの産地で、漁の最盛期を迎えたのに合わせ、特産のホタテを天日で乾燥させて、干し貝柱を作る作業が本格化しています。

このうち興部町の水産加工場では、塩ゆでにされ、重ならないように木製の箱の中に並べられた貝柱を従業員たちが外に出していました。

そして、日ざしや風が均等に当たるように、数時間おきに手で混ぜていました。

ホタテの貝柱はおよそ1か月間、オホーツク海の潮風と天日にさらしながらじっくり乾燥させることで、うまみが増すということです。

興部町の沙留漁協には、ホタテの干し貝柱を作る加工場が町内に2か所あり、ことしは例年と同じ、およそ90トンを作る予定だということです。

水産加工会社の背戸卓也代表取締役は「ことしのホタテは大きく、いい製品ができそうです。料理に使ってもおいしいですがそのまま食べてもらうのがいちばんのおすすめです」と話していました。

ホタテの干し貝柱作りは11月上旬まで行われ、高級珍味として首都圏に出荷されるほか、中国などに輸出されるということです。