マイナ保険証に誤登録 調査団体 厚労省に原因解明など求める

千葉県内で、マイナンバーと一体化した健康保険証に医療費の負担割合が誤って登録されていたトラブルが確認されたことを受け、調査を行った団体の全国組織が厚生労働省を訪れ、全国的にトラブルが起きている可能性があるとして、原因解明や再発防止に取り組むよう求めました。

マイナンバーカードと一体化した健康保険証をめぐるトラブルについて、千葉県内の医師などで作る団体が調査したところ、県内の医療機関で、患者の医療費の負担割合が誤って登録されていたケースが確認されました。

これを受けて、この団体の全国組織の全国保険医団体連合会の住江憲勇会長が26日、厚生労働省を訪れ、トラブルの原因解明や再発防止などを求める要望書を担当者に手渡しました。

要望書では「制度の根幹に関わる部分で、かしが生じている疑念を抱かざるをえず、全国的にトラブルが生じていることは容易に想像できる」などとして、トラブルの全容を把握し、再発防止策が講じられるまではシステムの運用を停止することなどを求めています。

住江会長は、記者団に対し「全国調査をしてきっちり対応するよう迫ったが、千葉の案件を精査するということで、調査に直ちに着手するつもりはないということだった。政府は全容を解明し、再発防止策を国民に示すべきだ」と述べました。