ボクシング井上尚弥 4階級制覇から一夜明け「ゴールではない」

プロボクシングで4階級制覇を果たした井上尚弥選手が、試合から一夜明けて記者会見し、「ここがゴールではない」と話して、さらなる成長を誓いました。

去年、バンタム級で4団体統一を果たした井上選手は、1つ上の階級のスーパーバンタム級に転向し、25日夜、その初戦となる世界タイトルマッチで、2団体統一チャンピオンでアメリカのスティーブン・フルトン選手にテクニカルノックアウト勝ちし、日本の男子選手では2人目の4階級制覇を果たしました。

一夜明けた26日、井上選手は横浜市のジムで記者会見し「一睡もできなかった。何度も寝ようと試みたがアドレナリンが出ていた。それだけこの試合にかける思いがあった」と振り返りました。

転向初戦で勝利を収めたことについては「ダウンを奪ったパンチに限らずパワーが増したのは感じた。技術戦でも上回って自信になるし、いいキャリアを積めた」と手応えを口にしました。

一方、4階級制覇については「振り返れば4階級制覇になるんだなと思うくらいで、記録にこだわりはない」と淡々と話しました。

井上選手について所属ジムは、この階級のもう1人の2団体統一チャンピオンでフィリピンのマーロン・タパレス選手との4団体統一戦を年内に開催するべく交渉を進めています。

井上選手は「ここがゴールではない。プラスされた体重をむだにしないようなスーパーバンタム級の体を作っていきたい」とさらなる成長を誓いました。