記録的大雨で被害の秋田市 浸水した住宅の消毒作業進む

記録的な大雨で広い範囲で住宅の浸水被害が相次いだ秋田市では感染症や食中毒を防ぐための住宅の消毒作業が進められています。

秋田市によりますと、今回の記録的な大雨で市内では広い範囲で住宅の浸水被害が相次ぎ、25日時点のまとめで、床上浸水が755棟、床下浸水が541棟、確認されています。

浸水した住宅では、細菌による感染症や食中毒のおそれがあることから、市では特に床上浸水した住宅を対象に消毒作業を進めています。


26日は大雨で氾濫した太平川の近くの地域で作業が行われ、市の委託を受けた会社の担当者が事前に申し込みをした住宅を回りながら床に消毒液を散布していました。

自宅を消毒してもらった70代の男性は「消毒作業が終わって少しは安心しました。ただ、住宅の復旧にはかなりの金額がかかるので、どうするか悩んでいます」と話していました。

秋田市では、浸水の被害が想定される地域の住民がおよそ3万2000世帯と広範囲にわたっていて、市は現在、被害の全容を把握するための現地調査にあたっています。