トヨタ自動車 異業種の「元社員」採用本格化 競争力強化ねらう

トヨタ自動車が、一度退職して現在は異業種で活躍する「元社員」の採用に本格的に乗り出します。EV=電気自動車や自動運転などをめぐり開発競争が激しさを増す中、異業種のスキルや知見を活用して、競争力を強化するねらいがあります。

発表によりますと、トヨタは、一度退職して現在は異業種などで活躍する「元社員」の採用を本格化し、26日から専用サイトを通じて選考への応募の受け付けを始めました。

トヨタではこれまで「元社員」を対象とした専用の交流サイトを立ち上げるなど退職者とのつながりを深める取り組みを進めていて、すでにコンサルティング会社やIT企業などに勤務する「元社員」が登録し、現役社員と情報交換などを行っているということです。

自動車業界はEV=電気自動車や自動運転などをめぐり開発競争が激しさを増していて、トヨタとしてはソフトウェア開発などの分野で自動車メーカー以外の異業種のスキルや知見を活用し、競争力を強化したい考えです。

中途退職した人は英語で卒業生や同窓生を意味する「アルムナイ」と呼ばれ、銀行業界などでも人材確保に向けて「アルムナイ」を活用する動きが広がっています。