政府 子どもや若者の性被害防止に向けた緊急対策まとめる

ジャニーズ事務所の前社長による性被害の訴えが相次いでいる問題をめぐり、政府は同様の問題の再発防止に向けた緊急対策をまとめました。男性や男の子が相談しやすい専用のホットラインを新設することなどが盛り込まれています。

緊急対策は小倉こども政策担当大臣が出席して開かれた関係府省庁の合同会議で決定しました。

この中では、性被害の相談窓口は男性や男の子が相談しやすい環境になっていないとの指摘を踏まえ、専用のホットラインをことしの9月中をめどに新設するとしています。

また、文化芸術分野のハラスメントを対象にした相談窓口を設けるほか、保育や教育の仕事に就く際に性犯罪歴がないことなどの証明を求める「日本版DBS」と呼ばれる制度を導入する法案の早期提出を目指し、検討を加速するとしています。

このほか、雇用や師弟関係を利用した性暴力の取締りを全国で強化していくことなども盛り込んでいます。

小倉大臣は「子どもや若者の性被害を防止するための政策は、次世代を担う子どもたちが健やかに成長できる社会を生きるうえで前提となるもので、果断に取り組んでいく」と述べました。