米地銀 合併で経営基盤を強化 経営への懸念 払拭のねらいか

アメリカの銀行が相次いで経営破綻した影響で、経営への懸念が高まっていたアメリカの地方銀行、パシフィック・ウエスタン・バンクの持ち株会社は25日、別の地方銀行の持ち株会社と合併することで合意しました。経営基盤を強化することで経営への懸念を払拭(ふっしょく)するねらいがあるとみられます。

西部カリフォルニア州に拠点をおく地方銀行、パシフィック・ウエスタン・バンクの持ち株会社は25日、同じカリフォルニア州に拠点をおく地方銀行、バンク・オブ・カリフォルニアの持ち株会社と合併することで合意したと発表しました。

それぞれの持ち株会社の傘下の銀行も合併することで合意し、合併後はバンク・オブ・カリフォルニアとしてビジネスを続けるとしています。

パシフィック・ウエスタン・バンクはことし3月から5月にかけて、アメリカの銀行が相次いで経営破綻した影響で経営への懸念が高まり、預金が流出したほか、一時、株価が急落しました。

このため合併して経営基盤を強化することで、経営への懸念を払拭するねらいがあるとみられ、相次いだ銀行の経営破綻がアメリカの銀行業界の再編にもつながった形です。