インドネシアで建設の新首都 日本のJICAが視察 技術協力を強化

インドネシアで建設が進む新しい首都を日本のJICA=国際協力機構の関係者などが視察し、技術協力を強化していくことにしています。

インドネシアは去年、首都を現在のジャカルタからおよそ2000キロ離れたカリマンタン島東部に移転させることを決定し、およそ25万ヘクタールもの森林などを切り開き、新首都「ヌサンタラ」の建設を進めています。

25日、JICAの関係者や大使館員などが現地を視察しました。

現地では中心部に建設されている大統領府や宮殿は20%近くまで工事が進み、来年8月に独立記念日の式典を行うことを目指しています。

日本はインドネシアで初めての地下鉄の建設を手がけるなど、インドネシア政府から技術力の高さが評価されています。

JICAとしてはインフラ整備の品質向上に向けた支援を行っています。

一方、新首都建設をめぐっては韓国が浄水施設や道路建設の支援を表明するなど、各国の支援や投資をめぐる競争が今後、激しくなりそうです。

JICAの安井毅裕インドネシア事務所長は「インドネシアは環境に優しい都市をつくろうとしていて、これは日本に強みがある点だ。しっかり協力していきたい」と話していました。