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中国 杭州市の元トップに死刑判決 “職権を利用し巨額の賄賂”
中国の裁判所は東部・浙江省杭州市トップの元書記に対し、地方政府の幹部としての職権を利用して日本円でおよそ36億円の賄賂を受け取ったとして、執行猶予付きの死刑判決を言い渡しました。
中国国営の新華社通信によりますと、安徽省※ジョ州市の裁判所は25日、浙江省杭州市のトップを務めた周江勇元書記に対し、収賄の罪で執行猶予2年付きの死刑判決を言い渡しました。
周元書記は地方政府の幹部としての職権を利用して、建設や土地取得などで企業や個人に便宜を図り、20年間で合わせて1億8200万人民元、日本円でおよそ36億円の賄賂を受け取ったとされています。
そのうえで、裁判所は「賄賂は特に巨額で、国家と人民に重大な損失を与えた」と指摘しています。
杭州にはネット通販最大手アリババグループとその傘下のアントグループの本社があり、おととし、周元書記への調査が始まると、こうした企業との癒着も取り沙汰されましたが、今回の判決を伝える報道では触れられていません。
※「さんずい」に「除」