「Web3」東京で国際会議始まる 次世代ネットワークとして注目

現在のインターネットに代わる次世代のネットワークとして注目されている「Web3」(ウェブスリー)をテーマにした国際会議が東京で始まり、国内外の企業や政府関係者が将来性について議論を行っています。

Web3はブロックチェーン技術を基盤とする新しいネットワークの概念で、
▽銀行や企業を介さずにデジタル空間で通貨を交換するDeFi=分散型金融や、
▽オリジナルであることを証明する技術、NFTが知られています。

巨大IT企業が大きな影響力を握る現在のインターネットに代わるものとして注目が集まっていて、25日から東京で開かれている国際会議には、世界各国のIT企業や政府関係者などおよそ250人が参加しています。

このうち、Web3の活用などをテーマに、経済産業省の職員と対談したNFTアートの世界最大手スタジオ「ユガラボ」のCEO、ダニエル・アレグレさんは、世界市場への進出が不得意な日本企業には、国やプラットフォームに頼らず、自由にやり取りができるWeb3が好機になりうると指摘しました。

また、日本の若手起業家でブ、ロックチェーン技術を活用したアプリ開発などを行う「スターテイル・ラボ」の渡辺創太さんは、日本経済が低迷し失われた30年と言われる中、Web3という新しい領域で国内の大手企業が手を取り合い、世界のマーケットで日本の存在感を示していくことが大事だと呼びかけました。

渡辺さんは「規制面など課題は多いが、大企業をうまく巻き込んで、ユーザーが意識しなくても恩恵を受けられるツールや環境を作っていきたい」と話していました。