新型コロナ 入院患者や重症者数も「定点把握」へ 9月下旬から

新型コロナの流行状況をより正確に把握するため、厚生労働省は新たに入院患者や重症者の数について指定した医療機関から報告してもらい、公表していくことになりました。

新型コロナウイルスの全国の感染状況について、厚生労働省は感染症法上の位置づけが「5類」に移行した5月以降、全国およそ5000の医療機関から新規の患者数について報告を受け、1つの医療機関あたりの平均の患者数などを毎週金曜日に公表する「定点把握」を行っています。

一方、新たな入院者数や人工呼吸器を使用しているなどの重症者の数についてはすべての医療機関からの報告がいまも行われていますが、9月下旬から指定した医療機関からの報告をもとにした「定点把握」を始める予定だということです。

具体的には、全国およそ500の医療機関から報告を受け、毎週金曜日に公表するということです。

入院者数や重症者数の「定点把握」は季節性インフルエンザでも行われていて、厚生労働省は、1つの医療機関あたりの平均の患者数などとあわせて推移を分析していくことで流行の状況をより正確に把握していくとしています。