ロシア 武器弾薬は十分供給と主張 ウクライナと欧米側けん制

ロシア軍はウクライナの首都キーウなど各地へ無人機による攻撃を続けています。こうしたなか、ロシア側は武器や弾薬について十分に供給されていると主張し、反転攻勢を続けるウクライナと欧米側をけん制しました。

ウクライナの首都キーウの当局は25日、ロシア軍がイラン製無人機で攻撃を仕掛けてきたとして3時間にわたり防空警報が出されたと発表しました。

空軍によってすべて破壊され、けが人などはないとしています。

一方、東部ドネツク州の知事は25日、SNSでロシア側による攻撃で2人が死亡し、子どもを含む10人がけがをしたと発表したほか、北西部ジトーミル州でも地元の知事がイラン製無人機での攻撃があり民間施設に被害が出たと説明しています。

こうしたなか、ロシアの国営通信社によりますと政府で産業貿易相を兼務するマントゥロフ副首相は24日、軍需産業に関する会議の中で武器や弾薬の供給状況について「1か月の供給量は去年1年間の注文分を上回る水準に達している」と主張し、反転攻勢を続けるウクライナと欧米側をけん制しました。

これに対してウクライナ軍は反転攻勢を続けています。アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は24日、少なくとも3つの方面で反転攻勢が継続され、一部の地域でウクライナ軍が前進しているとの分析を発表しました。