大分 由布 増水した川で作業員2人流される 下流で1人死亡確認

25日午後、大分県由布市の川で工事をしていた男性作業員2人が流されました。その後、10キロ余り下流で男性1人が見つかりましたが、死亡が確認され、県は流された作業員のうちの1人とみて確認を急いでいます。

25日午後3時20分ごろ、由布市湯布院町の花合野川で、県が発注した砂防ダムの工事にあたっていた男性作業員2人が流されたと、同じ現場にいた男性から警察に通報がありました。

流されたのは60代と40代の男性作業員で、およそ3時間後、捜索していた県の防災ヘリコプターが現場から直線距離で10キロ余り離れた、下流の大分川で男性1人を発見しましたが、その後、死亡が確認されました。

県は流された作業員のうちの1人とみて確認を急いでいます。

県によりますと、由布市には午後3時すぎに大雨警報と洪水警報が出され、現場近くに設置された雨量計では、午後3時半までの30分間に52.5ミリの雨を観測し、川が増水していました。

現場周辺では26日も早朝から、警察や消防などが捜索を行う予定です。

工事を発注した大分県が会見

大分県由布市を流れる川で作業員2人が流されたことについて、大分県は午後6時半から会見を開きました。

この中で県は、行方が分からなくなっているのは60代と40代の男性作業員だと明らかにしました。

また、現場では当時、3年前の豪雨を受けて県が発注した砂防ダムの工事が行われていて、気象警報が発表された時点で作業を終えることにしていたということです。

現場近くに設置された雨量計では、午後3時半までの30分間に52.5ミリの雨を観測したということです。

現場では警察と消防など合わせておよそ70人態勢で、日没まで捜索が行われるということです。

昼すぎから天気が急変 激しい雷雨に

25日の大分県内は午前中を中心に夏空が広がり、気象台は大分県を含む九州北部が梅雨明けしたとみられると発表しました。梅雨明けは平年より6日、去年より3日遅くなりました。

25日の最高気温は、
▽豊後大野市の犬飼で35.3度、
▽日田市で35.1度、
▽豊後高田市で35度と、
猛暑日となるなど、夏本番の厳しい暑さになりました。

一方、昼すぎからは天気が急変して激しい雷雨になりました。

気象台によりますと、
▽午後3時半までの1時間には、九重町付近で1時間におよそ90ミリの猛烈な雨が降ったとみられるほか、
▽大分市でも午後4時前までの1時間に46.5ミリの激しい雨を観測しました。