気象庁3か月予報 “10月まで厳しい暑さ続く”

きょう25日も群馬県で39.5度と各地で危険な暑さとなりましたが、気象庁が発表した3か月予報では、8月から10月にかけての3か月も全国的に気温が高く、厳しい暑さが続く見込みです。

群馬県伊勢崎市で39.5度 全国で危険な暑さ

気象庁によりますと、25日も西日本から北日本にかけて高気圧に覆われ、各地で晴れて気温が上がりました。

日中の最高気温は、
▽群馬県伊勢崎市で39.5度
▽栃木県佐野市で39.1度
▽甲府市で38.7度
▽埼玉県熊谷市で38.4度などと危険な暑さになりました。
また、
▽福島市で36.7度
▽東京の都心と京都市で36.6度
▽高松市で35.8度
▽鳥取市と福岡県久留米市で35.5度などと広い範囲で35度以上の猛暑日になりました。

あすは気温がさらに上がり、日中の最高気温は、
▽名古屋市やさいたま市で38度と危険な暑さが予想されるほか、
▽東京の都心で37度、
▽大阪市で36度、
▽福岡市や広島市、福島市で35度などと各地で猛暑日になる見込みです。

気象庁と環境省は、熱中症の危険性が極めて高まるとして、静岡県と愛知県、三重県、新潟県、富山県、石川県、兵庫県、和歌山県、広島県、徳島県、香川県、高知県、福岡県、長崎県、佐賀県、熊本県、宮崎県、奄美地方を含む鹿児島県に「熱中症警戒アラート」を発表しました。

熱中症で搬送 1週間で9000人あまり

総務省消防庁によりますと、7月17日から23日までの1週間に熱中症で病院に運ばれた人は、全国であわせて9190人でした。

最高気温が39度を超えるなど危険な暑さが相次いだこともあり、前の週より1000人あまり増えたほか、去年の同じ時期と比べても、およそ2.3倍となっています。

このうち、
▽死亡した人は10人で、
▽入院が必要な「重症」や「中等症」があわせて3061人、
▽「軽症」が6021人でした。

年齢別では
▽65歳以上の高齢者が5195人と全体の半数余りを占めたほか、
▽18歳以上65歳未満が2961人、
▽7歳以上18歳未満が935人、
▽0歳から7歳未満が99人でした。

都道府県別では
▽東京都が916人と最も多く、
▽愛知県で668人、
▽埼玉県の625人、
▽大阪府の621人、
▽神奈川県の498人などとなっています。

また、場所別では
▽住居が4005人と最も多く、
▽道路が1594人、
▽屋外の競技場や駐車場などが1083人などとなっています。

梅雨明けのいま 十分に熱中症対策を

梅雨明けのこの時期は熱中症で搬送される人が増え、厳しい暑さが続くと病院に搬送されたり亡くなったりする人が増える傾向があり、特に注意が必要です。

さらに、この暑さはしばらく続く見込みで、気象庁は、
▽北日本で7月31日にかけて
▽東日本と西日本では8月1日ごろにかけて
▽沖縄地方では7月28日から30日にかけて気温の高い状態が続き、
▽北日本から西日本にかけては猛暑日が予想されるとして高温に関する気象情報を発表しました。

▽エアコンなどで室温が28度以下になるよう調節するほか、
▽のどが渇かなくてもこまめに水分補給をしたり、
▽屋外で活動する際には無理をせず休憩を取ったりするなど、熱中症への対策をとり、警戒を続けてください。

3か月予報 10月まで厳しい暑さ続く

気象庁はきょう25日、8月から10月までの3か月の予報を発表しました。

それによりますと、地球温暖化や南米・ペルー沖の赤道付近の海面水温が平年より高くなる「エルニーニョ現象」の影響で、全国的に暖かい空気に覆われやすく、気温が高くなる見込みです。

このうち8月は、
▽東日本と西日本、沖縄・奄美で平年より高く、
▽北日本で平年並みか平年より高くなる見込みです。

9月は、
▽西日本と沖縄・奄美で平年より高く、
▽東日本で平年並みか平年より高くなるほか
▽北日本ではほぼ平年並みと予想されています。

10月は、全国的に平年より高くなり、厳しい残暑が続く見込みです。

また、向こう3か月の降水量は、
▽西日本と東日本、北日本で平年並みか平年より多く、
▽沖縄・奄美はほぼ平年並みと予想されています。

月別では、8月は偏西風が北日本付近を流れ湿った空気などの影響を受けやすいため、
▽北日本で平年並みか平年より多く、
▽東日本と西日本、沖縄・奄美でほぼ平年並みとなる見込みです。

9月は偏西風が南下し東日本や西日本付近で低気圧や前線ができやすくなる影響で、
▽東日本の太平洋側と西日本で平年並みか平年より多く、
▽北日本と東日本の日本海側、沖縄・奄美でほぼ平年並みで、

10月は全国的にほぼ平年並みと予想されています。

気象庁異常気象情報センターの楳田貴郁所長は、「気温が高い時期が長く続く可能性があり、体調管理に気をつけてほしい。また例年、台風や秋雨の時期には災害につながる大雨になりやすいため最新の気象情報に注意してほしい」と話しています。