中国 王毅政治局委員とプーチン大統領最側近が会談 結束を確認

中国で外交を統括する王毅政治局委員とロシアのプーチン大統領の最側近の1人、パトルシェフ安全保障会議書記が国際会議が開かれている南アフリカで会談し、両国の結束を改めて確認しました。

中国で外交を統括する王毅政治局委員とロシアのパトルシェフ安全保障会議書記はBRICS=新興5か国の会議が開かれている南アフリカのヨハネスブルクで24日、会談しました。

中国外務省によりますと、この中で王氏は「中国はロシアと戦略的な意思疎通をさらに強化したい」と強調しました。

そのうえで「中国はロシアなどのBRICS諸国と緊密に協力し多くの発展途上国の共通の利益を守ることを望む」と述べ、欧米に対抗し、多極化した国際秩序の構築を目指す考えを示しました。

これに対し、パトルシェフ氏はウクライナ情勢や米中対立を念頭に「ロシアと中国は地域と国際情勢に緊張をもたらす冷戦思考に反対する」と述べたということです。

中ロ両国としては、結束を改めて確認するとともに、BRICSの枠組みを重視する姿勢を示すことでアメリカをけん制するねらいがあるとみられます。