損保ジャパン ビッグモーターに37人出向 “不正知らず”調査へ

ビッグモーターによる保険金の不正請求問題で、損害保険大手の「損害保険ジャパン」が2011年以降に合わせて37人をビッグモーターに出向させていたことがわかりました。
会社は、出向者は不正を知らなかったと説明していますが、事実関係を改めて確認するため外部の弁護士による調査を行う方針です。

損害保険ジャパンは、2015年の時点でビッグモーターの株式の7%余りを取得する大株主でしたが、その後株式をすべて売却したあともビジネスの面で親密な関係を続けてきました。

会社によりますと、2011年以降に合わせて37人をビッグモーターに出向させていたということです。

会社は社内調査を踏まえ、出向者は不正を知らなかったと説明していますが客観的な視点で事実関係を改めて確認するため外部の弁護士による調査を行う方針です。

一方、損害保険大手の「東京海上日動火災保険」と「三井住友海上火災保険」もビッグモーターに複数の出向者を出していたということです。

損害保険大手3社は、不正請求の問題が発覚した去年夏に事故車両の修理をビッグモーターに委ねることを取りやめましたが、このうち「損害保険ジャパン」だけが一時的にビジネスを再開していたということです。

この問題をめぐって金融庁は、損保各社に対して、保険業法に基づく報告を求める方針で、各社の対応に問題がなかったかが問われることになります。

鈴木金融相 “保険会社の対応 問題なかったか調査”

「ビッグモーター」が自動車保険の保険金を不正に請求していた問題で鈴木金融担当大臣は、会社に出向者を出していた損害保険会社の対応に問題がなかったか金融庁が事実関係の調査をしていることを明らかにしました。

「損害保険ジャパン」は、2011年以降、「ビッグモーター」に合わせて37人を出向させていたほか、「東京海上日動火災保険」と「三井住友海上火災保険」も複数の出向者を出していたということです。

このうち、「損害保険ジャパン」は社内調査を踏まえ、出向者は不正を知らなかったと説明していますが、客観的な視点で事実関係を改めて確認するため外部の弁護士による調査を行う方針です。

これについて鈴木金融担当大臣は、25日の会見で「出向者が果たしていた役割、ビッグモーター社と損害保険会社との関係について事実確認を行う。そして損害保険会社についても保険の契約者保護に関する問題が認められた場合には、法令に基づいて厳正に対応したい」と述べ、損害保険会社の対応に問題がなかったか調査していることを明らかにしました。

また、不正請求の問題が発覚した去年の夏、損害保険大手3社は事故車両の修理をビックモーターに委ねることを取りやめましたが、このうち、「損害保険ジャパン」だけが一時的にビジネスを再開したことが分かっています。

これについても、鈴木大臣は金融庁が事実関係の調査を進めるとしています。