サッカーのルールや用語 わかりやすく!女子W杯のお供に

「サッカーって、難しいことば多いよね」

そんなあなたのために、知っておきたい用語を「あいうえお順」にまとめました。

サッカー女子ワールドカップの観戦の際に、わからないことばがありましたら、こちらをご覧ください。

《あ行》

アーリークロス

ゴール前のペナルティーエリアよりも、もっと手前くらいからあげるクロスボール(=パス)。

アイコンタクト

選手どうしがことばでなく「目」と「目」で合図を送り次のプレーを指示。

アウトサイド

足の甲の外側。アウトサイドでのシュートやパスは、蹴った足の外側に向かって変化することも。

アシスト

ゴールにつながった1つ前の得点をお膳立てするプレー。 ゴール同様に評価される。

アタッキングサード

ピッチを3分割した時、相手ゴールに近い3分の1のエリア。 ミドルサードは3分割したときの真ん中。 ディフェンシブサードは自陣ゴール近く。

アディショナルタイム

前半と後半の45分間(延長戦は前後半15分ずつ)に加わる時間のこと。 けがの手当てなどでプレーが止まった時間を追加する。 前後半が終わる予定の時間帯に表示される。

イエローカード

フィールドの内外にかかわらず警告となる反則を犯した選手またはチーム役員にイエローカードが出される。 同じ試合で同一選手またはチーム役員に2枚目が出されると、退場となる。

インサイド

足の内側で蹴るインサイドでのパスなど。 威力は足の甲で蹴るよりも落ちるが正確な方向性。

インターセプト

相手のパスをカットして奪うこと。

インナーラップ

ボールを保持しているプレーヤーよりも内側に後方から追い抜くこと、また追い抜こうとする動き。

オフサイド

攻撃側の選手が守備側のチームのフィールド内で待ち伏せすることを防ぐために作られたルール。オフサイドポジションにいた選手が味方が蹴ったボールを受けるとオフサイドとして相手チームに間接フリーキックが与えられる。

オフサイドポジションは以下3つを満たした位置。
(1)守備側チームのフィールド内
(2)ボールより守備側チームのゴールラインに近い位置
(3)後方から2人目の守備側選手よりもゴールラインに近い位置

日本の3人の審判 女子W杯開幕戦を担当

《か行》

カウンター

相手ボールを奪って素早く攻撃につなげること。逆襲。

キラーパス

正確で得点に直結するようなパス。「決定的なパス」。

クロス/クロスボール

ゴール前にいる味方選手へのパス。

《さ行》

サイド

ゴールに向かってピッチの左右の場所のこと。 ポジションとしては左右の端に構える選手。

サイドバック

ディフェンダーが4人や5人のフォーメーションの際、左右の両端に位置する選手。

ショートカウンター

相手ゴールに近い位置でボールを奪って仕掛けるカウンター(逆襲攻撃)のこと。

ストライカー

フォワード、得点を決める人など。

スリートップ

フォワードが3人のフォーメーション。今大会のなでしこジャパンも、スリートップで戦っている。

スリーバック

ディフェンダーが3人のフォーメーション。2002年の男子のサッカーワールドカップ日韓大会では日本代表のトルシエ監督が3人のディフェンダーを横一列に並べる「フラットスリー」を導入した。今大会のなでしこジャパンもスリーバックで戦っている。

スルーパス

相手の守備ラインを突破するためのパス。最終ラインより手前から、ライン背後の誰もいないスペースへ、味方が走りこむことを期待して出すパス。「守備の裏をつくパス」「決定的なパス」。

セットプレー

ボールを置いた状態でプレーを再開するプレーの総称。フリーキック、コーナーキックなど。

センターバック

ディフェンダー4人のフォーメーションの際、真ん中の2人など。

《た行》

ツートップ

フォワードが2人のフォーメーションの際の2人。

トップ下

フォワードのすぐ後ろに位置する攻撃的なミッドフィルダー。

DOGSO(どぐそ)

「決定的な得点機会の阻止」のことで、4つの英語の頭文字を取ったもの。

1・Denying(阻止する)
2・Obvious(決定的な)
3・Goal Scoring(得点する)
4・Opportunity(機会)

「DOGSO」に該当するかは、次の4つの条件すべてに当てはまるかどうかで判断される。

▽守備側が反則を犯した場所とゴールとの距離が近いかどうか
▽守備側の陣形が崩れるなど不利な状況での反則か
▽反則を受けた攻撃側の選手が相手ゴールに向かってプレーしていたか
▽反則がなければ攻撃側がボールをキープやコントロールできる可能性があったどうかです。

ただし、例外もあり
▽ゴールとの距離が離れている場合でも攻める選手の前方に相手ディフェンダーがおらず、ゴールキーパーと1対1となる状況や
▽攻撃の選手がゴールキーパーをかわそうとして体が横に向いた状況で反則があった場合などは「DOGSO」と判断される可能性もある。

これらをすべて満たした上で反則をして、ゴールの決定機を阻止した場合、原則レッドカードが提示される。日本では、2018年に日本サッカー協会の「日本サッカー競技規則」に「DOGSO」ということばが記載された。

VAR(=ビデオ・アシスタント・レフェリー)の導入によって、審判の主観ではなく映像で確認できるようになるなど、より厳密に適用されるようになっている。

《な行》

ニア(サイド)

ボールを蹴る側から見て手前側。

《は行》

ハイプレス

相手ゴールに近い位置(高い位置)から積極的に守ること。

ハットトリック

1試合で1人が3得点以上をあげること。もともとクリケットから来たことば。

ハンド

サッカーはゴールキーパー以外、プレー中にピッチ上では手でボールを触ることが、ピッチ外に出たボールを両手で投げ入れるスローイン以外はNG。

ビルドアップ

後方から攻撃を組み立てること。

ファー(サイド)

ボールを蹴る側から見て奥側。

VAR(ぶい・えー・あーる)

「ビデオ・アシスタント・レフェリー」の略。ピッチ外で、映像を見ながら、ビデオ判定を行う審判員のこと。

フィジカル

「身体能力の高さ」「体の強さ」

フィード

前線へのロングパス、前線への長いパス。

フォーバック

ディフェンダー4人のフォーメーションのこと。

フォーメーション

ゴールキーパーを除くフィールドプレーヤー10人がどのように配置される戦術かを示す。
▽ディフェンダー→▽ミッドフィルダー→▽フォワードの順で何人ずつかで表す。

(例)「4-4-2」
・ディフェンダー4人
・ミッドフィルダー4人
・フォワード2人

フリーキック

ファウルをすると相手チームにフリーキックが与えられる。
「直接フリーキック」と「間接フリーキック」がある。直接フリーキックの場合は直接ゴールが狙える。

プレス

ボールを保持する選手との距離を縮め、プレッシャーをかけたりパスコースを閉ざしたりすること。

ポゼッション

「ボールの保持率」「ボール支配率」。

ボランチ

守備的なミッドフィルダー。ポルトガル語で「ハンドル」を意味する。守備だけでなく攻撃の組み立てもやる。

ボレーシュート

浮いた球をシュートすること。

《ら行》

レッドカード

フィールドの内外にかかわらず退場となる反則を犯した選手またはチーム役員に出される。
レッドカードが出されると退場に。試合出場中の選手に出されると、そのチームは相手よりも少ない人数で戦うことになる。

退場となる主な反則は
▽著しく不正なプレーを犯す
▽人をかむ、または人につばを吐く
▽乱暴な行為を犯す
▽同じ試合の中で2つ目の警告を受ける、など。

《わ行》

ワントップ

フォワードが1人のフォーメーションの際のフォワードの選手。