気象・災害

欧米の熱波“温暖化なければ事実上起こりえない”英研究者ら

ヨーロッパや北米などで今月、猛烈な暑さとなった熱波についてイギリスの大学などの研究者らは地球温暖化がなければ、事実上起こりえなかったとする分析結果を発表しました。

ヨーロッパ南部や中国、それにアメリカなどでは今月、熱波が発生し、カリフォルニア州デスバレーで気温が50度を超え亡くなる人も出ているほか、ギリシャでは山火事で観光客が避難する事態にもなっています。

これらの地域で起きた熱波について、イギリスのインペリアル・カレッジ・ロンドンやオランダの王立気象研究所の研究者らは1950年以降の7月と8月の最高気温のデータや複数のシミュレーションをもとに温暖化との関係を分析しました。

その結果、今回のような熱波は19世紀後半と比べ、中国では温暖化で少なくとも50倍起こりやすくなったほか、ヨーロッパやアメリカなどでは温暖化がなければ事実上起こりえなかったとしています。

また、発生する頻度も高くなり、中国では250年に1回がおよそ5年に1回に、ヨーロッパ南部では事実上起こりえなかったのがおよそ10年に1回になったと分析しています。

一方で、一部の地域では南米・ペルー沖の海面の水温が平年より高くなる「エルニーニョ現象」も熱波を強める要因となった可能性があるとしています。

研究者たちは「世界が温室効果ガスの排出をすみやかに止めて、実質ゼロを実現しないかぎり、こうした熱波はさらに極端になり頻繁に起きる」として温暖化対策を急ぐよう訴えています。

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