6月の白物家電 国内出荷額 2か月連続のプラスも低調

白物家電の先月の国内出荷額は、去年の同じ月より3.1%増え、2か月連続のプラスとなりました。ただ、出荷が伸びたのは単価の高いドラム式洗濯機など一部の製品に限られ、全体としては低調となっています。

日本電機工業会によりますと、エアコンや洗濯機など白物家電の先月の国内出荷額は2778億円で、去年の同じ月より3.1%増えて2か月連続のプラスとなりました。

このうち洗濯機は385億3600万円と、去年の同じ月と比べて42.4%の大幅な上昇となり、6月としては、今の統計で比較可能な1986年以降で過去最高となりました。

特に単価の高いドラム式の洗濯乾燥機が全体を押し上げた形です。

また、ヘアドライヤーもコロナ禍からの回復で外出が増えたことなどを背景に25.7%の増加となりました。

一方、買い替え需要が一巡した影響で、ルームエアコンは1.4%のマイナス、冷蔵庫は3.6%のマイナスとなっています。

日本電機工業会は「出荷が好調なのは洗濯機やドライヤーなどに限られていて、多くの製品で低調なのは巣ごもり需要の反動に加えて、旅行や外食などに消費が流れている影響が大きい」としています。