ウクライナ軍の反転攻勢 米国務長官「今後 数か月続く」

アメリカのブリンケン国務長官は、ウクライナ軍がこれまでにロシアによって奪われた領土のおよそ50%を取り戻したものの、さらなる奪還に向けて厳しい戦いに直面しているとして、反転攻勢が今後数か月続くという見通しを示しました。

ブリンケン国務長官は23日に放送されたCNNテレビのインタビューで、ロシアによるウクライナ侵攻について「プーチン大統領はウクライナの独立と主権をなくし、ロシアに取り込もうとしたが失敗した。ウクライナはこれまでにロシアに奪われた領土のおよそ50%を取り戻している」と述べました。

その一方でウクライナ軍による領土の奪還に向けた反転攻勢について「ロシア軍は強力な防衛線を築いており、ウクライナ軍はいま非常に厳しい戦いに直面している。1週間や2週間ではなく、数か月はかかるだろう」と述べて、反転攻勢が今後数か月続くという見通しを示しました。

またブリンケン長官はウクライナが供与を求めているF16戦闘機について「ウクライナが戦闘機を手に入れると信じており、彼らが機体を維持管理し的確に使えるようになることが重要だ」と述べて、各国とともにパイロットの訓練などを進める考えを示しました。