大谷翔平が36号ソロホームラン HR王争いで2位と8本差つける

大リーグ、エンジェルスの大谷翔平選手が5試合ぶりとなる36号ホームランを打ちました。滞空時間わずか4秒のライナー性の痛烈な当たりでした。

大谷選手は23日、本拠地アナハイムで行われたパイレーツ戦に2番・指名打者で先発出場しました。

ここ3試合ヒットのなかった大谷選手は1点を先制された直後の1回、最初の打席の7球目の変化球をとらえセンターへ今シーズン36号の同点ソロホームランを打ちました。

ホームランは5試合ぶりで、打球速度は181.6キロ、滞空時間わずか4秒のライナー性の痛烈な当たりでした。これで、ホームラン王争いで2位につけるホワイトソックスのロバートJr.選手と8本差としました。

3回の第2打席は空振りの三振、5回の第3打席は9番・ベラスケス選手と1番・レンヒーフォ選手が2者連続でホームランを打ったあとに打席が回りましたが、4球続けてボールでフォアボールでした。

このあと打線がつながり大谷選手が追加点のホームを踏むなどしてエンジェルスはこの回、4点を奪いました。

6回の第4打席は高めの変化球に空振り三振で、大谷選手はこの試合、3打数1安打1打点、フォアボールが1つで打率は3割2厘となりました。

エンジェルスは7回、パイレーツに4点を追い上げられたものの7対5で逃げきりました。

エンジェルス監督「ゴルフボール以外で見たことのない飛び方」

エンジェルスのネビン監督は、大谷選手の36号ソロホームランについて「ゴルフボール以外では見たことのない飛び方だった。センターライナーか、フェンスに当たる打球かと思ったが、フェンスを越えて木の茂みの中に消えていった。すごかったね」と笑顔でたたえていました。

次回登板は日本時間29日 大事な3連戦の初戦

大谷選手の次の先発登板が28日、日本時間の29日にトロントで行われるブルージェイズ戦に決まりました。

エンジェルスは25日からデトロイトで行われるタイガースとの3連戦について、キャニング投手、サンドバル投手、シルセス投手の3人が先発することを明かしました。

通常どおりの中5日のローテーションであれば大谷選手が27日の第3戦に先発の予定でしたが、エンジェルスのネビン監督は28日、日本時間29日に中6日でトロントで行われるブルージェイズ戦にすると発表しました。

理由についてネビン監督は「もしタイガース戦で投げると、その次はアトランタでのブレーブス戦になる。どちらも非常に暑いので疲労が心配だ。また2試合続けてデーゲームで投げることにもなる」と説明し、疲労を考慮しての判断だと明かしました。

大谷選手のシーズンの登板数には影響しないということです。

また、右手中指の割れた爪についても「爪は固くなっているので心配はないし、マメも大丈夫だ。ただ、デトロイトやアトランタだと湿気が高いので影響するかもしれない。それも登板を避けた理由だ」と話していました。

大谷選手は21日のパイレーツ戦に先発登板して、大リーグで自己ワーストとなる4本のホームランを打たれるなど7回途中5失点でしたが、打線の援護もあり今シーズン8勝目をあげました。

ここまでピッチャーとしては19試合に登板して8勝5敗、防御率3.71の成績で、アメリカンリーグ3位の148奪三振、ヒットを打たれた割合を示す被打率は大リーグトップの1割9分5厘をマークしています。

28日に対戦するブルージェイズは、現在55勝45敗でアメリカンリーグ東部地区の3位につけています。

ワイルドカードでのプレーオフ進出争いではエンジェルスが4ゲーム差で追いかけている相手で、直接対決の大事な3連戦の初戦にエースの大谷選手がマウンドに上がります。