卓球 パリ五輪代表選考の大会 女子は早田 男子は張本が優勝

卓球のパリオリンピック代表選考を兼ねたシングルスの大会が東京・北区で行われ、女子は早田ひな選手が男子は張本智和選手が優勝しました。

女子決勝 早田が伊藤美誠に勝利

卓球のパリオリンピックの日本代表選考は、国内外の大会で獲得する選考ポイントの順位で決まります。

パリ大会の開幕までまもなく1年となるなか、女子は、選考ポイントで1位を独走する早田選手が、選考ポイント3位で3大会連続のオリンピック出場を目指す伊藤美誠選手と対戦しました。

早田選手は第1ゲーム、激しい打ち合いのラリー戦を制し11対5で取ります。

第2ゲームは積極的に攻める伊藤選手に先にゲームポイントを握られますが、そこから集中力を見せて5連続ポイントで逆転し、12対10でこのゲームも奪います。

早田選手は第3ゲームを11対4で取ると、第4ゲームでは13対14の場面でサービスエースを決めると、3連続ポイントで逆転して16対14で取り、ゲームカウント4対0で勝って優勝しました。

試合後、早田選手は「伊藤選手が強いのは当たり前でいろんな技術を使ってくる。切り替えを早くしてチャンスが生まれた時にしとめないと点数につながらない。そういったバランスがよかった」と話していました。

男子決勝 張本が戸上を破る

男子の決勝は、ここまでの選考ポイントで1位の張本選手と2位の戸上隼輔選手の対戦となりました。

この2人はことし1月に行われた全日本選手権の決勝と5月の代表選考会の決勝でも対戦していて、いずれも張本選手が敗れています。

張本選手は第1ゲームを11対4で取ると、第2ゲームは相手の強烈なバックハンドに押されて9対11と落としますが、第3ゲームの接戦を12対10で奪います。

その後は張本選手が試合の流れを引き寄せて力強いバックハンドで得点を重ね、11対4、11対5と第4、第5ゲームを連取し、ゲームカウント4対1で勝って優勝しました。

試合後、張本選手は「全体的にはいいプレーだった。パリオリンピックの代表権はほぼ確実だと思っているが1位通過できるようにしたい。アジア選手権など国際大会でメダルを取って9月のうちに決めたい」と話していました。