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スペイン総選挙 野党 国民党が第1党も下院過半数確保できず

スペインでは23日、総選挙が行われ、中道右派の野党・国民党が第1党となりました。ただ、国民党は事前に連立を組む可能性が指摘されていた極右政党の協力をえても、議会下院の過半数を確保できず、政権の発足は難航することが予想されます。

スペインでは23日、総選挙の投票が行われ、即日開票されました。

開票は終わり、中道右派の野党・国民党が大きく議席を増やし、議会下院の350議席のうち136議席を獲得し、第1党となりましたが過半数には届きませんでした。

一方、サンチェス首相が率いる中道左派の与党・社会労働党は122議席を獲得しました。

また、反移民を掲げLGBTなどの人たちの権利拡大に反対する極右政党のボックスは第3党を維持しながらも改選前から19議席減らし、33議席となりました。

国民党は、事前にボックスと連立を組む可能性が指摘されていましたが、ボックスの協力をえても過半数を確保できません。

国民党党首「対話を通じて政権を作りたい」

国民党のフェイホー党首は、支持者の前で演説し「第1党となった選挙結果を受け止め、対話を通じて政権を作りたい」と述べ、ほかの党とも協力しながら国民党主導の政権発足を目指す考えを示しました。

これに対し、サンチェス首相は「この4年間の政権の進歩的な取り組みを否定しようとした国民党とボックスの試みは失敗した」と強調していて、新しい政権の発足は難航することが予想されます。

投票を終えた有権者は

23日、首都マドリードの住宅街にある投票所には、猛暑の中、朝方に投票を済ませようという有権者が次々と訪れていました。

60代の男性は「今のひどい政権を変えなければならない」と述べ野党・国民党に票を投じたと話していました。

一方、50代の女性は、「与党・社会労働党に投票しました。私の価値観に一致するし、政府もよくやっているからだ」と話していました。

また、極右政党ボックスに票を投じたという70代の男性は「第1にスペインの統一、第2にスペインの統一が重要だ」と述べ、ボックスが北東部カタルーニャ州などの独立運動に強く反対していることを支持の理由に挙げました。

今回の選挙では、ボックスが国民党と連立を組んで政権に入る可能性があると注目されています。これについて、国民党に投じた60代の男性は、「両党は考えが一致しないところもあるが、共通点も多く、うまくやっていけるはずだ」と話していました。

また、社会労働党に投じた50代の女性は、「ボックスはとても後進的で、とても危険な政党だ」と話していました。

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