高知県西部 大分県南部で震度4 津波の心配なし

22日午後9時14分ごろ、高知県と大分県で震度4の揺れを観測する地震がありました。この地震による津波の心配はありません。

震度4の揺れを観測したのは、高知県宿毛市と、大分県佐伯市です。

また、震度3の揺れを観測したのは、▽愛媛県愛南町、▽熊本県高森町、▽大分県臼杵市と津久見市です。

このほか、震度2や1の揺れを九州や四国、それに中国地方の各地で観測しました。

気象庁の観測によりますと、震源地は日向灘で、震源の深さは40キロ、地震の規模を示すマグニチュードは4.9と推定されています。

高知県では

震度4を観測した高知県宿毛市にある宿毛警察署の当直の担当者によりますと、20秒ほどの横揺れがありましたが、棚の上の本やパソコンなどが落ちることはなかったということです。

今のところ被害の情報は入っていないということです。

高知県警察本部によりますと、午後9時20分現在、被害の情報は入っていないということです。

引き続き、被害がないか確認を進めています。

高知県宿毛市にある幡多西部消防組合の本部の職員によりますと、5秒から10秒ほどガタガタと横揺れが続いたものの部屋の中の物が倒れるようなことはなかったということです。

幡多西部消防組合によりますと、午後9時40分現在、宿毛市内の被害の情報は入っていないということですが、引き続き被害がないか確認を進めています。

高知県西部を走る第3セクターの土佐くろしお鉄道によりますと、地震の影響で宿毛線の全線で運転を見合わせていましたが、午後10時17分に運転を再開したということです。

大分県では

今回の地震を受け、大分県は「災害対策連絡室」を設置し、情報の収集にあたっていますが、午後10時15分現在、被害の情報は入っていないということです。

大分県佐伯市の消防本部によりますと、午後9時40分現在、地震による被害や救助の要請などは入っていないということです。

佐伯市消防署蒲江分署によりますと、5秒程度の突き上げるような縦揺れがあったものの、室内にあるものが倒れるようなことはなかったということです。

また佐伯市役所によりますと、市役所や近隣の建物では停電などの被害は出ていないということです。

防災危機管理課の担当者は「当時自宅にいて、揺れた時間はそれほど長くなかったが、最近ではかなり大きい揺れだと感じた」と話していました。

大分県佐伯市にある佐伯警察署によりますと、午後9時40分現在、地震による被害の情報は入っていないということです。

警察やJR九州によりますと、午後9時半現在、大分県内の高速道路や鉄道で地震による被害は確認されておらず、通行止めや運転の見合わせは行われていないということです。