秋篠宮ご夫妻 胆振東部地震の被災地で復興状況など視察 北海道

北海道を訪れている秋篠宮ご夫妻は、5年前の北海道胆振東部地震で大きな被害を受けた厚真町で、土砂災害からの復興状況などを視察されました。

全国高校総合体育大会の総合開会式に出席するため、21日から北海道を訪れている秋篠宮ご夫妻は、午後4時すぎ、平成30年9月の北海道胆振東部地震で震度7の揺れを観測し、大規模な土砂災害などで大きな被害を受けた厚真町を訪ねられました。

この地震では、厚真町や近隣の自治体などで220件余りの崖崩れや土石流などが発生し、災害関連死を含め44人が亡くなったほか、道内のほぼ全域が停電する「ブラックアウト」が起きました。

秋篠宮さまは、紀子さまとともに、大規模な土砂崩れがあった吉野地区で、宮坂尚市朗町長から被害状況などについて説明を受け「土砂は道路までいったのでしょうか」などと質問されていました。

そして、おふたりで拝礼し、哀悼の気持ちを表されました。

さらに、安平町とむかわ町の町長も加わり、近くの公共施設で写真のパネルを見ながら復興に向けた取り組みについて説明を受けられました。

このあとご夫妻は、この時の地震を経験した地元の中学生らとともに、被災地の森林の再生を願って、北海道の木に指定されているアカエゾマツを植樹されました。

厚真町の中学3年生小山蒼太さんは「きょう植えた木が、この先復興の象徴として立派に育っていくんだなと思いました」と話していました。