「豚熱」感染確認 養豚場のブタ約650頭処分へ 兵庫 南あわじ

兵庫県の南あわじ市にある養豚場で飼育されていたブタが、ブタの伝染病CSF=豚熱に感染していることが確認され、県はこの養豚場のブタおよそ650頭の処分を始めました。

県によりますと、20日南あわじ市にある養豚場から「発育の悪いブタや一部死んだブタが出ている」と県に連絡がありました。

このため、県が国の検査機関に検体を送り、遺伝子検査を行ったところ、22日、豚熱への感染が確認されたということです。

これを受けて、県は対策本部会議を開き、斎藤知事が「農場へのまん延を防ぐことが重要で農林水産省など関係機関と連携して対応していく。人に感染することはないとされているので県民に正確な情報を提供し風評被害対策などもお願いしたい」と述べました。

県は22日夜から、この養豚場で飼育されているブタおよそ650頭の処分や施設の消毒などを始めました。

一方、兵庫県内の養豚場ではブタへのワクチン接種が行われているとして、移動や出荷の制限は行わないということです。

兵庫県によりますと、県内の養豚場での豚熱の感染は平成元年以来だということです。